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Category:歯科関連腫瘍

2021年10月1日
ウサギの腫瘍に対する考察

ヒトの1型(膿瘍の形成を伴う病変)に相当するウサギの歯科関連膿瘍をあてはめると、ウサギの場合、歯根部に起因することがほとんどで、原因を除去しないかぎりサイトカインが出続けるため、膿瘍壁が厚くなってくるのではないだろうか?と思われます。

このように考えるとウサギの膿携壁または膿瘍膜の変化は稀有ですが、特別な変化ではありません。

つまり、膿瘍壁ができる過程が変わっている生物ではなく、結果として厚い壁ができているということです。

ウサギの膿瘍では乾酷変性がよくみられるが、液体の状態も存在します。

これらは、膿瘍の進行具合や細菌の種類などにより異なってくると考えられます。

膿瘍壁の最も厚い部分における膿瘍腔内部の乾酪様物質により、膿の水分吸収が起こると考えられます。

ヒトの慢性根尖性歯周炎から分離した菌群(An)と、慢性根尖性歯周炎の主要原因菌として知られているアクチノマイセスの単分離菌(Wb)をマウスに接種し病理組織を比較したところ、最終的な病態が異なったという報告があります。

自験例ではPasteurellaは検出されず、さまざまな細菌が検出されています。

しかし、培養がうまくいかないこともあり、感受性試験の結果と菌体とが一致しないこともあります。

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執筆者

水前寺公園ペットクリニック院長

うさぎの病院、水前寺公園ペットクリニック院長 中田至郎

学歴

  • 熊本市立桜山中学校 卒
  • 私立真和高等学校 卒
  • 麻布大学獣医学部獣医学科 卒
  • 熊本大学医学教育部博士課程 卒業(医学博士)

所属等

  • 熊本臨床獣医師研究会
  • 一般社団法人 日本獣医エキゾチック動物学会 理事
  • 九州エキゾチック動物臨床研究会 会長
  • 日本獣医皮膚科学会
  • 公益財団法人「人と動物の会」
  • 麻酔外科学会
  • エキゾチックペットセーバーインストラクター(資格団体:一般社団法人日本国際動物救命救急協会)
  • 鹿児島大学共同獣医学部付属動物病院パートナー病院

詳しい経歴はこちら

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