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Category:ウサギの下痢

2021年10月23日
ウサギによくみられる消化疾患

鼓腸、粘液性腸炎、腸性毒血症、消化管うっ滞、毛球症、胃炎、ウサギには実に数多くの消化管疾患が存在します。

それらの中でも日常的に遭遇することが多いのが今回のテーマでもある「下痢」ではないかと思います。

近年ウサギの成書の流通量が多いにもかかわらず、その診療を拒否する獣医師がいまだに少なくない理由の1つとしてこの「ウサギの下痢」が背景にあるのではないかと思います。ウサギは草食動物であるため消化器が大変特徴的であり犬・猫のような雑食肉食系の動物とは大きく異なります。

「下痢」とは病名ではなく症状を表す用語であって、その定義を「突然始まった、または最近始まった異常に頻回で異常に水分量の多い排便である。」としているものもあります。

ところが、成書によってはそれらが「下痢」としてみなされないことも多々あり、経験の浅い獣医師が「下痢」を見逃しているケースがあるように思えます。

今回、私の試みとして「下痢」を(真の下痢(水様性下痢、タール状下痢))、(軟便の下痢(盲腸便の異常)、(硬便の下痢(異常な硬便と粘液使あるいは粘液便のみ))と3タイプに分け、「臨床の実際」を述べたいです。

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執筆者

水前寺公園ペットクリニック院長

うさぎの病院、水前寺公園ペットクリニック院長 中田至郎

学歴

  • 熊本市立桜山中学校 卒
  • 私立真和高等学校 卒
  • 麻布大学獣医学部獣医学科 卒
  • 熊本大学医学教育部博士課程 卒業(医学博士)

所属等

  • 熊本臨床獣医師研究会
  • 一般社団法人 日本獣医エキゾチック動物学会 理事
  • 九州エキゾチック動物臨床研究会 会長
  • 日本獣医皮膚科学会
  • 公益財団法人「人と動物の会」
  • 麻酔外科学会
  • エキゾチックペットセーバーインストラクター(資格団体:一般社団法人日本国際動物救命救急協会)
  • 鹿児島大学共同獣医学部付属動物病院パートナー病院

詳しい経歴はこちら

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