副鼻腔

副鼻腔は鼻腔周囲に広がる頭蓋内の骨洞で、広がる頭蓋の領域により、上顎洞、前頭洞、蝶形骨洞、涙骨洞などに分けられます。

ただし、あらゆる動物で、これらすべての副鼻腔が発達しているわけではなく、たとえば、犬では、上顎陥凹(上顎洞に相当)と前頭洞が発達した副鼻腔として存在します。

副鼻腔の機能についてはいまだ不明な点もありますが、眼禽や鼻腔、頭蓋腔に対する物理的保護作用や、頭部を重くすることなく。筋の付着部を増やす作用、発声の共鳴作用などがあるものと考えられています。

ウサギの副鼻腔については、20世紀半ばより肉眼解剖学的手法や組織学的手法を用いた記載がみられ、近年ではmicroCTやMRIなどの画像診断装置を用いた解析が報告されています。

背鼻甲介洞は、背鼻道の腹外側にあり、背鼻甲介に囲まれる副鼻腔で、吻側は腹鼻甲介の尾背側部に、また、尾側は飾骨の飾胞まで伸び、外側からみた場合、鼻腔の中央部3分の1に相当する領域の背側部に広がります。

ウサギの副鼻腔のなかでは最も大きい上顎洞は、大きな開口部で交通する背側部と腹側部の2つの部位に分けられています。

背側部は中鼻道の外側に広がり、腹側事は、背側部より正中に近い領域を占め、また、服側部の腹側には、上顎の前臼歯の歯槽による陥凹がみられています。

上顎洞の吻側端と背鼻甲介洞の吻側端は、(吻尾方向でみた場合)ほぼ同様な部位にあるが、上顎洞の尾側縁は眼窩の吻側端まで広がります。

背鼻甲介洞と上顎洞は共に、吻開が盲端となっているため、感染が生じたときには、これらの洞からの診出物の排進が妨げられます。

上顎詞の尾側部が、残り1つの副鼻腔である。形骨洞の吻側部に相当します。

蝶形骨洞は、前蝶形骨内に広がり、吻側で中鼻道とつながっています。

ウサギの鼻甲介洞および上顎洞は、死角的な空洞を形成しています。

鼻甲介と上顎洞は鼻腔に共通した入口があり、どちらの洞も吻側端は盲端で感染が生じたときには洞からの彦出物の排池が妨げられます。

ウサギの鼻腔領域は、正中線、すなわち鼻中隔より外側に向かい。鼻腔(総鼻道)、背鼻甲介洞、上顆洞となります。鼻腔と背鼻甲介洞は、吻尾方向に伸びる薄い膜状構造で仕切られています。

背鼻甲介洞と上顎洞は比較的厚い骨壁で仕切られています。

背鼻甲介洞と上類洞がある部位の上顎骨外側面は、上顎骨飾面という軟骨、勇刀でも切ることができる柔らかい外壁に一部機われていて、触診にて部位を特定でき、副鼻腔炎の診断に有効です。

口腔が狭く、また、咽頭口部の大部分は、舌根、すなわち舌の大きな基部があることから、口腔から咽頭をみることは難しいです。

声門は小さく、呼吸は外鼻孔を通して空気の流入が起こり、開口呼吸は重度な呼吸困難の場合のみみられます。

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