初めて当院を受診される患者様は下記ページをご覧ください。

初めて当院を受診される患者様へ

裏手にあるダイワハウスパーキング様と提携しています。
当院の駐車場が満車の場合は、こちらの駐車場もご利用いただけます。

臨時駐車場Google Map

水前寺公園ペットクリニック INSTAGRAM

Category:脱毛

2021年5月12日

尿道結石による二次性の尿失禁が原因となり、脱毛を含む湿性皮膚炎が生じることがあります。

治療

根本的に解決するには基礎疾患に対する治療が必要です。

しかし基礎疾患の完治は難しい場合が多いため、続発症の悪化を防ぐことが必要となります。

例えば、床材の種類(木製のすのこなど)によっては腹部や足底の皮膚や被毛が尿により持続的に湿っている状態になるため、床材の変更が必要となります。

患部を乾燥させることが重要であるため、環境を清潔で乾燥した状態に保ち、もつれた被毛の剃毛などが必要となります。

金網製の床材は皮膚の損傷を引き起こす可能性は高くなるが、尿や便による汚染が抑えられるため、尿やけ(湿性皮膚炎)の治療として金網製の床材への変更を指示する場合もあります。

ただし、尿やけ(湿性皮膚炎)の状態では皮膚も脆弱になっているため注意が必要です。

主な鑑別診断

  • 接触性皮膚炎
  • 湿性皮膚炎
  • ハエウジ症(陰部汚染)
  • トレポネーマ症(ウサギ梅毒)[尿道炎と尿失禁による会陰部の感染や炎症]
  • 肥満
  • 後肢麻庫、脊椎疾患など

関連記事

執筆者

水前寺公園ペットクリニック院長

うさぎの病院、水前寺公園ペットクリニック院長 中田至郎

学歴

  • 熊本市立桜山中学校 卒
  • 私立真和高等学校 卒
  • 麻布大学獣医学部獣医学科 卒
  • 熊本大学医学教育部博士課程 卒業(医学博士)

所属等

  • 熊本臨床獣医師研究会
  • 一般社団法人 日本獣医エキゾチック動物学会 理事
  • 九州エキゾチック動物臨床研究会 会長
  • 日本獣医皮膚科学会
  • 公益財団法人「人と動物の会」
  • 麻酔外科学会
  • エキゾチックペットセーバーインストラクター(資格団体:一般社団法人日本国際動物救命救急協会)
  • 鹿児島大学共同獣医学部付属動物病院パートナー病院

詳しい経歴はこちら

SNS Share